税金の役割とは?意外と知らない4つの使い道を解説

2013年8月19日

国や地方公共団体は、私たちが健康で文化的な生活を送るために公共サービスを提供しており、私たちはその費用を「税金」として負担しています。税金は、社会を維持・運営し、また私たちが社会で生活していくための会費であるとも言えます。

公共サービスには、例えばごみ収集や医療、救急車の利用などがありますが、もし税金がなければこういった公共サービスを受けるために、すべての費用を自分で負担しなければなりません。

税金の主な役割には、これ以外にも次のようなものがあります。

1.資産や所得の再分配
税を支払う能力は、全ての人が同じであるとは限りません。資産や所得などの負担能力のある人に、より多くの税金を課して、能力の小さい人には少なくしたり、あるいは免除したりしています。これには、国民の富の格差を縮めて、社会を安定化させて公平な社会秩序を保つ役割があります。このように、税金によって資産や所得の再分配が図られています。

2.景気の調整
税収は、好況の時には所得が増えるため増加し、不況の時には所得が減るため減少するので、自動的に民間の需要を調節する「景気の調整弁」となっています。これは自動調節機能と呼ばれます。また、景気を調節させる目的で、景気の後退時には減税させて過熱時には増税させる、という手段が政府によってとられる場合もあります。

3.経済政策の手段
税金には、経済政策の手段としての役割があります。「租税特別措置法」によって、税金免除、特別償却の税額控除や早期償却、また軽減税率などを採用するという減税措置によって、経済政策を強化することができます。

4.国内の産業保護
輸出を促進するために、輸出に対して減税をしたり、また輸入を増やした業者には税の特典を与えたりするという役割もあります。また、外国からの輸入に対して関税を課して、国内の産業を海外から保護する役割もあります。

無料資料をダウンロード 無料デモ依頼