今回は、ソーシャルチケットサービス「Peatix」を運営するOrinoco Peatix 株式会社の取締役 営業担当の藤田さん(写真:左)、財務・総務ディレクターの齋藤さん(写真:右)にインタビューしました。
「発信者と生活者をITの力で、よりダイレクトに繫げることはできないのか?」
そんなシンプルな疑問から、Amazonで出会った仲間でスタートしたOrinoco Peatix 株式会社。グローバル展開を視野に、日本におけるPeatixを運営しています。
HP: http://www.orinoco.jp/index.html
Peatix : http://peatix.com/
まずは Orinoco Peatix 株式会社について教えてください。
藤田さん:ソーシャルチケットサービス「Peatix」を、2011年5月から日本国内でスタートしています。それまでイベントと言えば、メジャーアーティストのコンサートや、プロスポーツといった興行がメインでした。そのため、個人や中小企業でも簡単にイベントが開催できるようにチケット管理やプロモーションのサポートなどを行うイベントプラットフォームとしてサービスを開発したのです。現在までに4万件のイベントが「Peatix」を利用し開催され、参加者は90万人を越えるまでに成長しています。
現在、「Peatix」はどういった方々が使われているのですか?
藤田さん:勉強会やセミナー、街コン、音楽ライブ、スポーツイベントなど幅広いシーンで利用されています。最近では忘年会や新年会でも使われてますね。事前にクレジット決済なので幹事さんが会費を回収漏れすることもなくなります。
他にも、TOKYO DESIGNERS WEEK 2014、TWDW、すごい豆まき、X’mas♥100人女子会など話題のイベントにて利用され、ファンを作り出しています。
Peatixの特徴は主に3つに分けられます。
低価格な販売手数料
無料イベントの場合はシステム使用料が無料。有料チケットでも販売時のみ2.9%+70円/注文の販売手数料をいただくだけです。
シンプルなユーザーインターフェース、モバイルにも注力
シンプルに利用してもらえるようUIには力を入れており、最近は特にモバイルに注力し、スマホアプリなどもリリースしています。
ユーザーサポート・コミュニティ支援
電話、メールによるユーザーサポートを実施。また、レコメンデーションエンジンを導入し、登録者に興味のありそうなイベントをシステムで抽出し、おすすめイベントとして紹介しています。
また、最近リリースしたサービスが、Peatixイベントアド。イベント主催者と、スポンサーをマッチングするサービスです。例えば、話題の配車サービス「Uber」とタイアップし、イベント参加者には4000円分の乗車券を提供し、集客をサポートするなどの試みを行いました。
今後、イベントアドの仕組みを使い大型のキャンペーンなども仕掛けていきたいと考えています。
MakeLeapsに出会ったきっかけは
齋藤さん:2年半前くらいでしょうか。スタートアップ関連のイベントでMakeLeapsを知って、それからいつの間にか使っていましたね。
MakeLeapsを利用しているのは主に2つのフェーズで、最初に使ったのが、Peatix立ち上げ前から、弊社がマーケティングパートナーとしてサポートしている「bitly Enterprise」の法人顧客向けの請求書。そしてもう1つが最近はじめた「Peatixイベントアド」を利用される法人顧客向けの請求書です。今のところ個人ユーザー向けに請求書を発行することはありません。
MakeLeapsを導入以降の変化・効果
郵送の手間が簡略化
齋藤さん:MakeLeapsを導入する以前は、当然のようにExcelで請求書を作成していたため、作業効率が良くなったことを実感しています。特に、MakeLeapsの郵送サービスを利用すれば、1つひとつ封筒に入れ切手を貼って郵送していた作業の工数が無くなりました。
本当は、メールだけで済む「セキュア送信」も活用したいのですが、当社のクライアントは大手企業が多く、まだ郵送でしか請求書を受け付けてない場合がほとんどなので、今後ですかね。
いつでも、どこでも作業ができる
齋藤さん:私はサッカーが大好きで、2014年ブラジルワールドカップも現地で観戦しました。今までだったら、日本で作業しないといけないので、なかなかこういった長期休暇は申請しづらかったのも事実です。クラウド上にデータがあり、ネット環境さえあれば世界中どこでも作業できるので助かりましたね。必ずしもオフィスで作業しなくても良くなったので、自宅等でも簡単な作業は行っています。
海外にも対応
齋藤さん:当社は、ニューヨークやシンガポールなどに拠点もあるグローバルな会社です。日本でも、アメリカ人、オランダ人、ドイツ人など多国籍のスタッフが働いています。そのため、契約書関連も英語で対応できる機能は嬉しいですね。まだ現地でMakeLeapsを活用したことはありませんが、グローバルに対応しているサービスは心強いです。
もし他にMakeLeapsをオススメするなら?
藤田さん:最先端のWebサービスを導入するのに抵抗感がないというか…むしろIT大好きな企業文化のある会社にはぜひ試してほしいですね。当社はAmazon出身の仲間達が中心となり立ち上げた会社なので、新しいモノ好きが多いんですよね。
例えば、DropboxやEvernoteなどのストレージや、コミュニケーションツールとしてはGoogle+ハングアウトやSkype、chatwork、サイボウズライブ、Slackなど、社内社外の相手に合わせて使い分けています。MakeLeapsのようなクラウドサービスもそのような流れで使ってみましたが、今や手放せないツールになっていますね。
MakeLeapsに期待すること
齋藤さん:基本的な機能がしっかり備わっているため安心して利用しています。そのため、今は特に不満がないのが正直なところ。便利ですよ!
あえて期待を上回っていることを言えば、MakeLeapsは質問の対応がとても早いことが気に入っています。Web上で何回か質問してみたんですが、早くて丁寧な対応に驚きました。例えば、「プランを月の半ばで変更した際は、その月の支払いはどうなりますか?」と気になって聞いたところ、すぐに返信が来て、日割りで計算してくれることを知りました。いや、些細なことかもしれませんが、わからないことがあればすぐに聞けるというのはクラウドサービスの場合は特に心強いですね。
Peatixが目指す未来
齋藤さん:誰にでも簡単にイベントを開催できる世界をつくるために、日々サービスを改善していきたいですね。モバイルユーザーも増えてきたので、スマホで使いやすくすることにも取り組んでいます。
藤田さん:私たちのサービスって、決して表立って目立たなくてもいいんです。イベント主催者や参会者を下支えする縁の下の力持ち的存在。そういう意味でMakeLeapsと発想が似ているんですよね。請求書を作成する業務も頑張って達成するものではなく、業務が簡略化できたことでより本業に時間を割ける状態が理想じゃないですか。そんな世界観が似ているため、MakeLeapsのことが好きなんですよ(笑)