はじめに
事業を行う際の名前である「屋号」を決める際に注意すべきポイントをご紹介します。
屋号を付けることは強制されませんが、無ければ不便なことがありますし信用のためにもあった方が良いでしょう。
効果的な屋号を付けることにより、戦略的な意図を示すことや、人々が抱く興味・注目を集めることもできます。
以下の6つのポイントを意識することにより、人々に与える印象は大きく変わってくる可能性があります。
屋号を決める際に気をつける6つのポイント
発音しやすさ・聞き取りやすさ
視点が違うだけでどちらもほぼ同じ意味なので1つとして考えてください。
仕事上のやり取りをスムーズに行うために大事な要素です。
何度も聞き直す・言い直す時間はお互いにとっての損失となります。
余裕があれば発音体感を意識してみるのも良いでしょう。
詳しく書くと長くなってしまいますが、要は心地よく聞こえる語感を意識してみるということです。
短さ
屋号を覚えてもらうために大事な要素です。
仕事上のやり取りを円滑化することにも繋がります。
ただし、短くしすぎると逆に分かりにくくなってしまうこともあるので注意してください。
業種の伝わりやすさ
屋号を見ただけで事業内容や取り扱っている商品が伝わるようにすると信頼感が増します。
例えばホームページデザイン関連なら「◯◯ホームページデザイン」、音楽関連なら「サウンド◯◯」といった具合です。
業種によっては開業する地名を入れるのも有効です。
この場合の例としては「◯◯食堂」といった風になります。
ただし、一つ注意点として個人事業主の場合は「会社」を連想する屋号にすることはできません。
「◯◯社」「◯◯会社」「◯◯ Corporation」などにはできないということです。
事業主名を含める
事業主名を含めると事業主の名前を覚えてもらいやすくなります。
これも仕事上のやり取りの円滑化に効果が期待できます。
業種名と事業主名を組み合わせるパターンも有効です。
例えば「ヘアーサロン○○」などになります。
URL との結びつけやすさ
Web サイトを利用してもらう際に大事な要素です。
「検索」という一手間を省く効果が期待できます。
Web サイトを必要としない場合には考慮しなくてもよいです。
遊びやレジャーなどに関係のある業種であれば言葉遊びや冗談のような URL にするのも良いかもしれません。
ベタですが「.com」を「ドッと混む」と読ませるようなことです。
類似屋号に気をつける
ある程度知名度のある会社名や屋号、ブランド名に似ている屋号を付けてしまうとトラブルの元になります。
最悪、屋号の使用差し止めや損害賠償に発展することもあります。
同一市町村内に類似屋号があるかどうかは登記所で調べられるので出来るだけ避けた方が無難です。
最後に
これら全ての要素を踏まえた屋号を付けるのはとても難しいと思います。
また、セオリーから外れたとしても屋号に含めたい言葉もあるでしょう。
自身が重要だと思うものをいくつかだけでも含められるように考えてみてはいかがでしょうか。