この記事について
英語ができるようになりたい!英語で何不自由なくコミュニケーションを取ることが出来れば、仕事も趣味も幅が広がるのに!でも、英語がペラペラになっている自分が想像できない・・・。僕はずっとそんな風に思っていました。
でも、いまはなぜあんなに悩んでいたのかがわからないほど、日常生活において英語が中心の生活を何不自由なく送っています。長期留学をしたわけでも無いし、英会話教室に行ったわけでもなければ、英語学習教材を使ったこともありません。
なぜ、僕は英語ができるようになったのか。今回はその背景と実際にやった方法について、こちらにシリーズでまとめてみます。機会をくれた Jason に感謝します!
もくじ
- はじめに
- この記事のゴール
- 英語学習における3つの問題と英語ができない理由
はじめに
僕は、大阪で Web アプリケーション開発を行う会社を6年前から経営しています。立ち上げから3年が過ぎた頃、インターネットの可能性に魅せられて、海外市場をメインに事業展開を行うことに決めました。しかし、その段階での英語力は無いに等しいものでした。実際、高校時代に英語の授業で行われたレベル分けで、最低クラスに入れられたほどです。
ところがいまでは、オフィスには非日本語圏から来た外国人のメンバーが集まり、共通語は英語になっています。会話、会議、メールなど、すべてが英語です。しかも、仕事関係はもちろん、プライベートでコミュニケーションを取る相手も非日本語圏の人たちが過半数を占めます。
日本の大阪に住んでいるのに、逆に日本語を使う場面の方が少ない生活です。それでも、いまでは不自由に感じることはありません。ブログ、Twitter 等でも英語で発信していますので、ぜひご覧ください。プロフィールはこちらです。
この記事のゴール
いつまでたっても英語ができない。その問題を解消するために、英語ができない事の裏に潜む3つの問題を指摘し、その対応策を提案することです。そしてタイトルにある通り、留学をしなくても日本にいながらにして英語をマスターする方法をご紹介します。すべて自分自身が実践してきた事です。
今回は、まず問題点の認識を行うことにフォーカスします。
英語学習における3つの問題と英語ができない理由
英語が難しい。時間が無い。苦手意識がある。人それぞれに違った壁があると思います。しかし、英語学習における壁には共通する問題が潜んでいます。その問題とは、次の3点です。
- 英語の勉強に割く時間が無くて続かない
- 英語の勉強にはお金がかかる
- 英語の上達を実感できない
もう少し詳しく、3つの問題を確認します。あわせて、その問題が発生する理由も考えます。理由がわかれば、対応策を考えることができます。
問題1: 英語の勉強に割く時間が無くて続かない
続かない。時間がない。英語を勉強している人、したいと思っていてもなかなかできていない人から最もよく聞く問題です。
- この問題が発生する理由: 本当の目的が定まっていないから
ゲームを毎日何時間もやってレベルをあげることはできても、現実世界の勉強ではそのように毎日取り組むことができないというのは、よくあることです。ゲームと違って、英語の勉強にはクリアーという単純明快な目的がありません。そのため、英語学習者自身が問題意識を持ち、なんのために英語を勉強しているのかを意識することが必要とされます。
目的とはいわばガソリンであり、カーナビです。どこへ行くにも、目的地を定め、そのために必要な燃料を持っておくことが欠かせません。英語の学習においては、それを一般化して定義することができません。人によって、英語を勉強する理由が全く異なるからです。
また、英語を勉強する事自体が目的になってしまっているパターンも多くあります。
「あなたはなぜ、英語を勉強したいのですか?」
そう質問されたときに、答えられる目的が無いことがこの問題を生んでいます。
問題2: 英語の勉強にはお金がかかる
実際のところはこんな問題は存在しません。まったくお金をかけずに英語を勉強することは可能です。僕自身がそうでした。教材をかったり、スクールに通ったりはしていません。もちろん、非常に優れた教材も最近は見かけるようになりました。僕自身も、第3言語習得のためにためしているものもあります。
ではなぜ、英語の勉強にはお金がかかるという問題意識が生まれているのでしょうか?ひとつの理由として、英語を勉強したい、英語をマスターしたいという人がたくさんいる日本では、みんなの問題意識が非常に高く、また非常にまじめで教育水準も高いため、英語学習教材や英会話スクールといった有料コンテンツが非常に多く存在することが挙げられます。ちゃんと買って勉強しないと一生できるようにならないという錯覚が生まれます。また宣伝は至るところにあり、街中でも電車の中でもリビングのテレビでもインターネット上でも、広告を目にしない日は無いと思います。こういった環境では、英語はお金を払って勉強するのがあたりまえという意識が生まれるのも無理はありません。
また、高いお金を払って買う教材なのだから、楽して短時間でマスターできるのでは無いかという期待も生まれてしまいます。しかし21世紀になっても、まだそんな劇薬は存在しません。そし存在すれば、世界中で爆発的に売れているはずです。
- この問題が発生する理由: お金を払えば解決する劇薬があるかのように思えてしまう環境にいるから
劇薬は存在しません。でもいいことがあります。お金をかけなくても誰にでも英語をマスターできるチャンスはあります。
問題3: 英語の上達を実感できない
続かない、時間を割けないという問題ともリンクしていますが、ゲームと違ってレベルが上がっても軽快な音楽が鳴りませんし、数字で自分のレベルを把握することもできません。また、スポーツと違って試合で結果を出すわけでもありません。だから、たとえ前進していてもそれを実感できず、不安になってしまいます。これは非常に大きな問題です。
特に英語の学習においては、実力は指数関数的に備わっていくものだと自分は体験しました。おそらく多くの「勉強」において、同じではないでしょうか。そのため、どうしても序盤であきらめてしまう人が多いのだと考えています。
実は、上達を体感する方法はたくさんあります。洋書を読んでみるとか、映画を字幕なしで見てみるとか、いくらでもあります。ところが、だいたい本や映画にいきなり入ると、挫折してしまいがちです。全く理解できずに落ち込み、あきらめてしまう事の方が多いかもしれません。
もっと初歩的なレベルからでも体感できる方法というのはあります。それについては後述しますが、この問題の理由としては次の点が考えられます。
- この問題が発生する理由: マスターしてから英語を使おうとしているから
英語は、言葉は、マスターしないと使えないものではありません。マスターすることが目的でもありません。トライアンドエラーを繰り返しながら上達を実感できる方法を実践することが大切です。
対策編へ向けて
今回次の3つの問題を認識しました。
- 英語の勉強に割く時間が無くて続かない
- 英語の勉強にはお金がかかる
- 英語の上達を実感できない
次は、それぞれに対する僕自身が実践し、うまく行った対策をご紹介します。
更新情報: 2011年09月21日
対策編を公開しました。
すごくキャッチーなタイトルで面白い記事ですけど、少し疑問に思うことがありました。
ここでいう留学とは語学留学の事ですよね? それを明示したほうがいいのかなと思いました。ご存知だとは思いますが、アメリカのUCLAなどある程度の大学で一年間だけの留学をする際の最低限の英語レベルはTOEFL-ibtでは、形式上100点以上ぐらい求められますが、実際には殆ど満点でないと向こうの授業についていけません。
By chance I wrote about the same topic on my weblog. “The Result of English Education in Japan” (http://goo.gl/uQMeE) Necessity is the mother of solution, isn’t it?
小学生時代はインタースクールに通い、オーストラリアに留学もされておられるのですね。
タイトルに釣られて読んだこっちが浅はかでした。
[…] […]