個人事業主のクレジットカードは法人・個人用で分ける?おすすめのカードも

2020年12月4日

フリーランスや個人事業主として働き始めた方々にとって、仕事で個人のクレジットカードを使ってもいいのかどうか気になるところです。

この記事では、個人事業主が法人用のクレジットカードを作るメリット、おすすめのビジネス用クレジットカードについて解説します。

法人用クレジットカードとは?個人事業主も持てる?

法人用クレジットカードとは、その名のとおり、法人向けに発行されるクレジットカードのことです。大企業向けのものはコーポレートカード、中小企業向けのものはビジネスカードと呼ばれることもあります。

詳しくは、コーポレートカードの記事をご覧ください。

法人用カードは、ビジネスにおける使用が目的のカードです。そのため、個人用カードよりも限度額が大きいこと、事業に役立つ特典がついていることなどの特徴があります。

「法人用」という言葉の響きから、法人登録をしていないと持てないのではないかと考える人も多いですが、法人用カードは個人事業主でも発行することができます。法人用カードにはさまざまなメリットがあるため、個人事業主でも発行を検討する価値があります。

個人事業主が法人用クレジットカードを持つメリットとは?

個人事業主が法人用クレジットカードを持つと、以下のようなメリットがあります。

・経費の管理がしやすい

まず、経費管理の効率化が期待できます。クレジットカードは月ごとの明細書が発行されるため、何にお金を使ったのかが一目でわかります。法人用カードを持てば、事業とそれ以外の用途でカードを分けることになるため、経費の整理がしやすくなります。また近年では、カードと連携できる会計システムもあります。

・カード利用枠が大きい

法人用カードは、比較的、カード利用枠が大きいという特徴もあります。利用枠はカードの種類などによって異なりますが、最大で500万円程度のものもあります。

・従業員も同じカードを使える

法人用クレジットカードは、事業主だけでなく、従業員も使えます。同じ情報の従業員用カードを発行できるため、カード自体の貸し借りをすることなく、利用するカード情報は1枚にまとめることが可能です。交通費や接待費などの支出をまとめることで、清算業務も効率化できます。事業の規模を拡大した場合にも便利だといえます。

・ビジネスに役立つサービス付帯が多い

ビジネスに役立つ付帯サービスがあることもポイントです。たとえば、税理士への無料相談や、空港ラウンジサービスが無料、といった特典がついているカードもあります。

・ポイントが貯まる

個人用クレジットカードと同じように、法人用クレジットカードの使用でもポイントが貯まります。

固定費の支払いやまとまった支出をカードにすることで、ポイントが貯まりやすくなります。ポイントを活用できれば、経費削減にもつながります。

このように、法人向けカードには多くのメリットがある一方で、気をつけなければならない点もあります。それは、「年会費がかかることが多い」ということです。法人向けカードが便利とはいっても、カードの年会費の支出で負担が大きくなってしまっては本末転倒です。クレジットカードを作るときは、自分の収入や付帯サービスの内容などを考慮して選ぶ必要があります。

 

MakeLeaps クラウド見積・請求・入金管理ソフト 請求業務を、もっとかんたんに。

【個人事業主向け】法人用クレジットカードを選ぶポイント!審査は厳しい?

法人用カードを選ぶときに考えるべきポイントは、大きく5つあります。以下で、それぞれ見ていきましょう。

・審査の通りやすさ

「個人事業主になってから、新しくクレジットカードを作るのは厳しい」と聞いたことがあるかもしれません。しかし、法人用カードの中には、個人事業主でも審査が通りやすいカードがあります。

たとえば、申請に必要な書類は本人確認書類のみ、法人ではなく本人の信用情報のみ、という。法人用クレジットカードも存在します。

・限度額

一般的に、法人用カードは個人用カードよりも限度額が大きく設定されています。まとまった額の支払いをする必要性を踏まえ、なるべく限度額が大きいカードを選ぶのがおすすめです。また、通常のカードよりゴールドカードのほうが、限度額は大きくなっています。

・年会費

前述したとおり、法人用カードは年会費がかかる場合が多く、その金額は1,000円台~3万円台程度と幅があります。年会費が高いほど特典や付帯サービスが充実している傾向がありますが、実際の事業には不要な特典や過剰なサービスであるかもしれません。カードを選ぶときは、その年会費を払うだけの価値があるのかを吟味しましょう。

・ポイント還元率やポイントの使える場所

「ポイント還元率」や「ポイントの使える場所」についても見ておきましょう。

多くのクレジットカードは、ポイント還元率が0.5~1%に設定されています。還元率が高ければ、それだけ多くのポイントを貯められます。

貯めたポイントはギフト券や航空会社のマイルなどに交換できるほか、店舗での買い物や旅行代金の支払いなどに充当できます。ビジネスでは高額支出をする可能性があるため、ポイントも貯まりやすいでしょう。

・特典やサービス

法人用カードには、空港ラウンジの無料利用や、サービスの優待価格利用など、ビジネスに役立つ特典やサービスが付帯しています。特典やサービスの内容は、クレジットカードの種類やランクによって変わります。自分にとってベストな法人用カードを選ぶためにも、忘れずに比較検討しましょう。

 

個人事業主におすすめのビジネス用クレジットカード3選

個人事業主でも持ちやすいビジネスクレジットカードを3種類ご紹介します。

審査内容や年会費、付帯サービスなどをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

・セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

株式会社クレディセゾンが発行するカードです。年会費は税込1,100円と安く、従業員が使える追加カードも4枚まで無料で作成可能という低コストさが魅力です。

審査で必要なのは本人確認資料のみで、申込みはインターネットだけで済むため、発行しやすいカードだといえるでしょう。また、ポイントや特典も魅力的です。Yahoo! JAPANのビジネスサービスやクラウドワークス、エックスサーバーといった対象サービスでカードを使うと、ポイント4倍となっています。

さらに、エックスサーバーを優待価格で使え、オンラインショッピングでの不正使用に対する補償があるなど、充実したサービスを備えたコストパフォーマンスの高いカードとなっています。

・アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

アメリカ企業アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)が発行するカードです。

所持していれば一目置かれると言われているアメックスですが、20歳以上であれば、法人代表者だけでなく個人事業主も申し込みできます。年会費は税込で13,200円。追加カードは、税込6,600円で発行可能です。

「100円の利用で1ポイント取得」と還元率が高いことも魅力です。また、一度ポイントを交換すれば無期限で使用できるため、ポイント活用がしやすいカードです。

特典として、空港ラウンジの無料利用のほか、手荷物の無料配送や海外の24時間サポートなどが付帯しており、出張が多い場合に便利でしょう。

さらに、ビジネス情報データベース「G-Search」の利用料や、福利厚生として国内施設を優待価格で使えるサービス「クラブオフ」の登録料が無料になる特典も付いており、さまざまな活用方法が考えられるカードだといえます。

・JCB CARD Bizゴールド

株式会社JCBのゴールドカードです。年会費は税込11,000円で、利用枠は50万〜300万円です。

審査では本人確認書類が不要のため、原本を用意する手間なく、スピーディーに申し込めます。

付帯サービスとして、国内の主要空港のほか、ハワイ・ホノルル国際空港のラウンジがいつでも無料。また、日本の対象店舗で受けられる飲食代金の割引サービスが付いています。

個人名義の口座が使えることから、屋号での口座を作る前に申し込むことができます。さらに、Apple PayやGoogle Payを連携できるため、スマホ決済をしたい場合にも使いやすいカードです。

 

この記事では、個人事業主が法人用のクレジットカードを作るメリットのほか、おすすめのビジネス用クレジットカードについてお伝えしました。

法人用カードには個人用カードにはない特典も多く、経費管理などの業務効率アップも図れます。ぜひ発行を検討してみてはいかがでしょうか。

MakeLeapsは、お金の管理・請求に関わる業務をサポートします。経理業務をわかりやすく一元管理することで、手間と時間を大幅に削減。本当に必要な仕事に集中していただけます。無料トライアルもありますので、ぜひお試しください。

無料資料をダウンロード 無料デモ依頼